石鹸の基礎知識

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石鹸の基礎知識


石鹸とは?

石鹸(せっけん)は液体石鹸と固形石鹸の2種類があります。
石鹸というのは脂肪酸と水酸化Na(ナトリウム)または水酸化K(カリウム)を反応させて作られます。

よく界面活性剤は悪で石鹸は優しいと紹介されていたりもしますが、
石鹸も界面活性剤の一種であり、合成界面活性剤であっても種類によってはお肌にやさしい成分もありますので、一概に合成界面活性剤が悪とは言えません。

全成分表示を見ていると
「石ケン素地」や「カリ石ケン素地」といった記載を見かけると思います。

石ケン素地は脂肪酸に水酸化Naを混ぜ合わせた場合で、
カリ石ケン素地は脂肪酸に水酸化Kを反応させて場合の名称となります。

水酸化Naで反応させた場合には固形石鹸となり、
水酸化Kで反応させた場合には液体石鹸となります。

また石鹸はアルカリ性の性質をもっています。

そして、皆さんがよく石鹸の香りだと思っている香りは実は香料によって作られた香りであり、石鹸本来の香りというわけではありません。

簡単な説明ではありますが、以上が石鹸に関する基礎知識となります。

石鹸ベースと合成界面活性剤ベースの洗浄剤はどっちがおすすめ?

石鹸と合成界面活性剤はよく比較されます。

だいたい石鹸の方が良いという結論に至っている場合が多いのですが、
石鹸の利点としては、原料が脂肪酸なので、簡単にいうとオリーブオイルなどから作ることができるという点、そして生分解性に優れている点、シンプルな成分構成で作れる点などが挙げられます。

一方、合成界面活性剤はラウリル硫酸Naやオレフィン(C14-16)スルホン酸Naなどのイメージが強いため、悪い物だと思われがちです。

ただし、合成界面活性剤にはたくさん種類があります。

シャンプーで注目を浴びたアミノ酸系界面活性剤などはお肌などにやさしい洗浄成分がほとんどです。

「ほとんど」と書いた理由は、アミノ酸系界面活性剤の一部の成分は低刺激と言えない成分もあるからです。

また、ベビー用の洗浄化粧品に使用されることの多い、ラウラミドプロピルベタインといったベタイン系界面活性剤も低刺激となっています。

海外オーガニック系によく使われるデシルグルコシドのようなグルコシド系界面活性剤もお肌にやさしい洗浄成分です。

ボディソープには石鹸ベースか合成界面活性剤ベースのどちらが最適か?というと、石鹸ベースだと極論、水と脂肪酸と水酸化Na(or)Kというシンプルさで作れるので、お肌にやさしいものを作りやすいです。

一方、合成界面活性剤はピンキリですが、弱酸性ボディソープなどを作るのに適していたり、成分次第ではお肌にやさしい成分もあり、良いものは良いので、どちらが良いとはやはり決められないと思います。

どちらか一方を毛嫌いするのではなく、広い視点で成分を確認しながら自分に合ったボディソープを探すのが一番です。

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